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知られざるメイクアップアーティストの歴史と仕事内容

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メイクアップアーティストは、感性はもちろんのことクライアントの好みやイメージなどをしっかりと理解し、役柄や衣装、それぞれに合ったシチュエーション別でメイクを仕上げることが求められます。

メイクアップアーティストの仕事は、セレブリティやモデル、ブランドに囲まれて華やかなイメージがあるがありませんか?しかし、その仕事内容はイメージするほど簡単ではなく、時にはプロのメイクアップアーティストであってもイメージを作ることが難しく、悩まされることも多々あります。

ファッションショーなどは、メイクの完成度だけではなく、時間厳守なところもあり、いかに速く!正確でかつ完璧にクライアントが思い描くイメージを形にするかが重要になってきます。

今回は、メイクアップアーティストが始まった歴史やその職業について詳しく紹介していきたいと思います。

メイクアップアーティストが出来るまでの歴史


1970年代以前はメイクアップアーティストの仕事は主に美容師がおこなっていましたが、1964年頃からカラーテレビの普及が進みメイクの需要が高まったことで、1972年に、日本で初めてプロのメイクアップアーティストを養成する専門校メークアップアーチスト学院が東京の渋谷に誕生しました。

育成する学校が開校されたことで、メイクアップアーティストという職業名が社会に認知されるようになりました。これがメイクアップアーティストの語源の始まりだとも言われています。

また、当時のテレビ局内には出演者にヘアメイクをする美粧室が設けられていたことからメイクアップアーティストを”美粧さん”と呼んでいました。
現在では美粧室からメイクアップルームと呼ばれるようになっていて呼び名も”美粧さん”から”メイクさん”と変化しています。

また、日本舞踊では白塗りなど日本の古典的な化粧師を顔師とも呼びます。

今では普通となっている”メイクアップアーティスト”という言葉なのですが、時代やそれを行う場所、する人が違うだけで呼び名が全然違うというのは面白いですね。

次に、メイクアップアーティストについて紹介していきたいと思います。

メイクアップアーティストとは


メイクアップアーティスト(通称MUA)とは、映画を始めテレビやCM、舞台や雑誌、ファッションショーなどで、セレブリティ―やタレント、出演者にメイクを施す技術者のことをいいます。

テレビや舞台、映画や雑誌などのエンターテインメントといったイメージが強いと思いますが、アーティストの仕事はそれだけではなく、ウエディングやデパートのコスメティックカウンター、キャバクラやドラッククイーンなどのキャストにもメイクアップをすることも多いです。

メイクといっても、単に美しいメイクをするだけでなく、状況役柄服装といったさまざまな条件やシチュエーションに合わせてメイクをしなくてはなりません。

そのためメイクに関する技術だけにとどまらず、幅広い知識を始め、肌質骨格などのトータル美容の知識も必要とされます。

また、ファッションセンスや流行をとらえる感性想像力なども要求されるので時代や流行はもちろんこと、仕事に合わせてさまざまな知識をとりいれなければなりません。なので、絶えず勉強や研究が必要とになります。また、自分自身がずっと成長をし続けられる職業なので、飽きてしまことは少ないでしょう。

日本と海外ではメイクアップアーティストの仕事内容は大きく変わります。日本ではメイクアップアーティストがヘアメイクも兼任することが多く、ヘアメイクアップアーティストと呼ばれることも多く、ヘアースタイリングに必要な美容師免許を持っているメイクアップアーティストが大半です。

一方で、海外ではヘアメイクとメイクアップが完全に分かれており、メイクアップアーティストがヘアメイクをすることは予算の制約等の理由がない限りはないのです。メイクアップアーティストはメイクアップを担当し、ヘアメイクはヘアメイクアーティストが担当することになります。

日本ではヘアメイクアーティストという言葉があまり浸透しておりませんが、海外ではメイクアップアーティストと並ぶ重要な役割のひとつとして認識されているのです。

また、働き方としても日本ではメイクアップアーティストはフリーランスとして、ブライダルや美容室に所属するケースが多いのですが、海外ではアーティストとして専門の事務所に所属して活動するケースが多いのです。

所属する事務所の規模感によって担当できる案件の内容が大きく変わるので、海外でメイクアップアーティストとして働いていくのであれば、事務所選びは非常に重要なポイントになります。

最後に

今回紹介させていただきました、メイクアップアーティストの歴史と仕事についてはいかがでしたでしょうか?

メイクアップの仕事と言っても色々なジャンルがあります。メイクアップで大切な表現力は簡単に得られるものではなく、今まで磨かれた感性を元にもっともっといい作品を作りたいという気持ちを持ち続け研究することで磨かれるものです。

また、メイクという仕事は感性だけではなく相手が希望するイメージを的確に表現する仕事であり、終わりが無く、自分自身が絶えず成長しつづけられる仕事だと私は思います。

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